2007年3月27日火曜日

塩の味とレンズ

写真の大先輩が以前、こんな話をしておられました。

塩の味はレンズの味と似ている。

精度の高い塩(食卓塩のような精製塩)は工業製品として確かに高純度で素晴らしいが、調味料としての味は、自然塩(海水塩や岩塩など)の不純物が適当に入っている塩の方がはるかに美味しい。

レンズも、最近のコンピュータにより設計された歪みや収差の少ない高精度なレンズよりも、昔の人が手計算で計算し、経験によって歪みや収差を調整して造られたレンズの方が味がある。


[Super-Takumar 3.5/135]

レンズの歪みや収差と言った数値的に計測出来るスペックは、塩の不純物と同じで少なければいいというものではないと言うことですね。

なんだかとても納得の行く話で、「流石、大先輩!!」と感動しました。

[Super-Takumar 1.8/55]

Takumarシリーズは、メーカーの技術者が手計算と経験で味付けを行っていた時代のレンズなので、スペック的に現代のAFレンズには遠く及ばなくても写真としては良い味が出せるのではないかと思います。

[Super-Takumar 1.8/55]

使う側としては精進あるのみです。

4 件のコメント:

Hoppyman さんのコメント...

FTb様、
はじめまして、Blog拝見させていただいております。FTbとは懐かしい響きです。私は途中波はありましたが30年来のPENTAXユーザーです。昨年暮れに初めてのDSLRを購入し、ご他分に漏れずクラシックレンズの味も楽しんでおります。PENTAXには現行のラインアップにも写りの味を重視し、敢えて収差を残したFA Limitedシリーズがあります。3本出ていますがどれも実に素晴らしいレンズです。いささか高価ではありますが揃えて良かったと心から思える逸品です。

ten さんのコメント...

>Hoppyman 様
はじめまして、コメントいただきありがとうございます。

PentaxのFA Limitedシリーズ、素晴らしいという評価をよくみます。
1.8/31、1.9/43、1.8/77、開放F値、焦点距離をみても開発に当たった技術者の方の意気込みみたいなものが感じられるレンズだと思います。

僕にはちょっと手が出せないレンズですが、1.8/31などは状況が許せば是非使ってみたいレンズです。

3本とも使っておられると言うこと、羨ましい限りです。

Limitedというちょっと特殊な位置づけとはいえこういった素敵なレンズをラインナップに持っているPentaxというメーカーが健在であることを嬉しく思います。

Hoppyman さんのコメント...

ten様、
お名前変わっていましたね。失礼致しました。
私も近々こちらで初めてのBlogを開設したいと思っております。
今後ともどうか宜しくお願い致します。

ten さんのコメント...

>Hoppyman 様
名前の件、突然で申し訳有りません。
オンラインアルバムfotolougeのIDと共通にしました。

先日、fotolougeの方にアップしていたことぶきの写真を某ミュージシャンの特設サイト( http://www.matakaerukara.com/ )でグリーティングカードの背景として使って頂いたと言うことがあり、向こうのプロフィールにこのBlogのアドレスを記入したので共通化しました。

HoppymanさんのBlog楽しみにしております、こちらこそこれからも宜しくお願い致します。

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