2019年11月28日木曜日

Leica X1

 

Leicaというカメラ(ブランド)は、オッサン世代にとって何故か特別です。
元々はLeitz社のCameaと言う意味のブランド名だったようですが、その後、諸々の事情から製造会社名もLeicaとなったとのことです。

なので、うちにあるフイルムLeicaのⅢcは「Leica」というネームと共に「Ernst Leitz Wetzler」と社名が入っています。

フィルム時代のLeicaは伝説に事欠かない名機揃いで、撮れる写真がどうこうというよりもLeicaで撮った、Leicaを持っているというメンタルな部分が主のように思います。

ところがデジタル時代になると、写真の現像工程がカメラ内で行われる(RAW出力をPCで現像するという手段もありますが)ので、撮って出しのjpeg画像はメーカーの「画創り」に大きく左右されるようになって、フイルム時代よりも各メーカーの特色が写真に現れるようになったと思います。

各メーカーのある程度上位機種になると、撮って出しのjpeg画像は、なんとなくSONYの画、Fujifilmの画、RICOH・Pentaxの画、Panasonicの画、というような画創りがなされているように思います。(Nikon、Olympus、Canonは余り特色が無いように個人的には感じます。)
SONYとFujifilmを除いて、余り極端では無いのが国産勢の画創りですが、Leicaの画創りはとても特徴的だと思います。
そう言う意味でデジタル時代に「Leicaを使う」というのはフイルム時代よりも有意な事のように思います。
そんな訳で以前から「デジタルLeica使ってみたなぁ~」と思っていたのですが相手はLeicaです、価格的なハードルが高すぎて中々手が出ませんでした。

Leicaのデジタルカメラは、日本のメーカー(Panasonicなど)の機種をベースにしたLUXシリーズと、Leica独自のモデルとがあり、LUXシリーズはベースとなった機種が日本のメーカーから発売されていて、価格はベースとなった機種の概ね倍ほどの設定になっています。Leica独自のモデルは価格的にLUXシリーズよりも高価な設定になって居ます。またLeica独自のモデルはMade in Germanyです。

せっかくLeicaを使うので有れば、ここは是非ともLeica独自モデルを選びたいところですが、現行モデルのLeica独自のモデルで一番お手頃価格なのはAPS-C ミラーレス機のLeica TL2で、ボディー価格が30万円弱です。レンズ一体型の機種(フルサイズですが)はLeica Qで、こちらは60万円というとんでもない価格です。

すでに販売を終了したモデルですがLeica X1、X2はLeica独自モデルのAPS-C レンズ一体型で20万円強という価格設定でした。懐具合を考えるとX1もしくはX2の状態の良い中古を探すしか手が無い状況です。
X1とX2はほぼ同じスペックなのですが、X2は外付けの電子ビューファインダーに対応した為、軍幹部のアクセサリーシューが台座付きになって居て、デザイン的にはX1の方がすっきりしていて好みです。


Leicaのカメラは中古でも比較的状態の良いものが多いのですが、X1は少し前の機種でエントリー機と言うこともあり、中々状態の良いものに出会えずにいました。

ところが先日、いつもお世話になっている八百富写真機店のWebページを見ていると、有るではないですか!、状態の良さそうなX1が!!
そんな訳で、Leica X1ゲットしました♪





入手当日、帰り掛けのスナップ。
やっぱりLeicaの画はLeicaのように思います。(思いたい。)

2019年10月15日火曜日

蹴上インクライン(ねじりまんぽ)


久しぶりの「ねじりまんぽ」ネタです。

京都にはとても有名なねじりまんぽがあります。三条蹴上のインクラインの下を通るトンネル(インクラインにとっては橋梁)で、京都 蹴上(けあげ)から山科 御陵(みささぎ)に抜ける三条通のすぐ脇に有り、三条通からもよく見えています。

以前紹介させて頂いた2つのねじりまんぽ「円妙寺橋梁」「馬場丁川橋梁」はJR京都線(東海道本線)の橋梁で現役バリバリの構造物ですが、このインクラインのねじりまんぽは観光遺産ですので、アクセスも見学も容易で案内板なども整備されています。

南禅寺、蹴上インクラインに行かれた際には、是非、くぐってみてください。[場所]

三条通り側の入り口。アーチは4重巻きの立派なアーチです。

照明もちゃんと設置されています。


このねじりまんぽはSL(スプリング・ライン)から下が独特の構造で小さな飾りアーチがいくつも施されています。

観光遺産ですので、内部も綺麗に保存されています。

南禅寺側の入り口。


通り抜けの動画を作ってみました。
[Insta360 One X]

坑門はとても立派で、扁額もちゃんとあります。

三条通り側は「雄観奇想」と書かれているそうです。
南禅寺側は「陽気発處」だそうです。

見てのとおりトンネルに対して坑門が斜めになっています、トンネルが上を走るインクラインに対して斜行しているためで、この斜行状態のレンガアーチを実現するためにねじりまんぽになっているのですね。



2019年10月8日火曜日

老ノ坂峠の旧街道


京都と山陰地方を結ぶ山陰街道、今は国道9号線になるのですが、元々は旅人が徒歩で行き交った旧街道が在ったはずです。

現在、京都と亀岡を結ぶ老ノ坂峠には、国道9号線に現旧2本の老ノ坂トンネル(旧トンネルは隧道で現在は歩行者専用道)③と、京都縦貫自動車道の新老ノ坂トンネル2本④が通っているのですが、俗に言う旧街道に相当する道筋がGoogle Mapでは見当たりません。

国道9号線が旧街道の上に作られたとも考えられるのですが、京都側の沓掛から老ノ坂トンネルに至る9号線を自転車で走ってみると、小畑川の支流(河川銘不明)沿いに走る道筋は旧街道の趣が全くありません。谷が険し過ぎて街道筋という感じでは無いのです。また、旧街道に在りがちな、集落や旧家といったものも全くありません。
亀岡側には篠町王子石仏、蛇谷にそれらしい道と集落があり、「従是東山城国 道標」という石碑があります。

Google Mapで老ノ坂近辺を見る度に、京都側はどこに街道が繋がっていたのか?と、以前からずっと不思議に思っていました。


↑ 赤矢印は亀岡側から京都市内を指していますが、亀岡側の旧街道とおぼしき「従是東山城国 道標」の位置で地図上の道筋は途切れています。
道が途切れた先には国道9号線の老ノ坂トンネル手前から伸びる道①があるのですが、地図上は繋がっておらず、道筋も直交していて同一の道筋には見えません。調べてみるとこの道は、京都市西部圧縮梱包施設(西部クリーンセンターの一部)という、ゴミ処理施設②に繋がる道で、関係者以外の通行が原則禁止されている新しい道路でした。


勾配はどうなっているのだろうかと、等高線が表示されるルートラボで同じ場所を表示してみると、、、、!!!「従是東山城国 道標」よりもまだ先に少し道が延びていて、①の道路側に橋梁らしき記号が表示されているではありませんか!!
道が途切れた場所⑤から、①の道路の橋梁を潜り谷筋沿いに伸ばしていく(青点線)と、あ!京都側にもGoogle Mapでは表示されていない道⑥が在りました。

これはもう、「現地に行ってみるしか無い!」ということで、先日、電動アシスト自転車のTREK Verve+に乗って行ってきました。

京都側から、京都霊園の脇を流れる小畑川に沿って舗装された道路を登っていきます。ここはかなり急な上り坂ですがアシストが強力に効くので楽々です。
この道路はNEXCOの老ノ坂トンネル関連施設の脇を通り、京都霊園の敷地に続いているのですが、NEXCOの施設のすぐ上手にさらに上に行く舗装路⑥が延びていて、しばらく登ると、地図に記載されていたとおり突然道路が途切れ行き止まりになっています。



道路終端部は舗装が広くなっていて、転回場所となっているようです。行く手には大阪ガスの配管設備があるようで、柵が作られていて先には進めません。左手は谷になっていて迂回できそうにありません。
「ここまでかぁ~」と、休憩して保水しながら右手の山側斜面を見ると「!」、草木の生い茂る林の中、葛籠折れになった道筋が伸びているように見えます。


自転車を置いて、徒歩で登って行くと、、、。


確かに葛籠折れになった先に道筋が続いています。(完全に山道ですが。)

葛籠折れから舗装路の終端を見下ろすとこんな感じ。

どうやら舗装路の終端部分は、元は葛籠折れの一つ目の折り返し場所だったようです。
しかし、先に続く山道はどう考えても電動アシストクロスバイクで走る道では無いので、どうしたものかと思案しましたが、とりあえず行けるところまで行ってみることに。

電動アシストなのでパワーは十分に有るのですが、タイヤが全くグリップしません。


倒木が道を塞いでいます。

ここも。

倒木を乗り越えます、電動アシストMTB欲しい。

あ!、クリーンセンター専用道路①の橋梁ですね。

専用道路なので上がるなと注意書きが有ります。

旧街道を跨ぐ形で道路を通した様です。

ここには川筋は全く無いので、この道が無ければ橋梁では無く盛り土で通しても良いはずです。わざわざ橋梁を作ったのは、この道を潰してしまわないためでしょうか?

橋梁の下を潜ると下りになりました。

こちら(亀岡)側は山道の道幅があります。

なんとなく、旧街道の面影。

舗装路が見えてきました、⑤のあたりに出たのだと思います。
未舗装(山道)区間は約400mの距離です。

亀岡側舗装路の終端部(亀岡側から撮影)。道筋は続いていますが段差があります。

すぐ脇に「首塚大明神」という割と有名な心霊スポットがあるので、この近辺の写真はこれだけ。(写真がブレているのは、怖くて手元がくるったのか??)

くだんの、「従是東山城国 道標」

亀岡側は少し下ると、ちょっとした集落になっています。

とりあえず、京都側から亀岡側に抜けられる旧道らしきものが存在していることは判りましたが、この道が旧山陰街道なのかどうかは不明です。本当の旧山陰街道のルートって、何処なのでしょうね?

[追記]
Webで色々と検索してみると、今回越えた峠道が「旧老ノ坂峠」でいいようです。
京都側の峠へのアプローチ部分が微妙なのは、京都霊園の造成とクリーンセンター建設の際に、かなり大規模な造成を行った為のようです。
特に京都霊園の入り口(国道9号線からの分岐部分)から、NEXCOの新老ノ坂トンネル付帯施設までの小畑川沿いは元の面影が全く無いほど造成されたようです。

この旧道、登り勾配はきつめですが、距離的には国道9号線経由の半分くらいのように思います。あと、国道9号線のルートと比べると渓谷自体はかなり穏やかな印象です。(国道9号線の渓谷は急峻なV字渓谷です。)


ルートラボの地形を見ていると、何故、国道はわざわざ遠回りして急峻なV字渓谷のルートを選択したのか良くわかりません。(まさか、首塚を避けたとか??)

ちなみに、国道9号線と今回通った旧道とおぼしきルートの間にある山林はまるごと「洛西散策の森」というかなり広大なハイキングスポットとして整備されているようです。



最後に、亀岡側にあるもう一つの心霊スポット「廃ラブホ」です。



このあたり、夕方や夜間は絶対に近づきたくないです。

帰り掛けに、サイクルベースあさひに寄ってシティーサイクル用のサークルロック(そのままではフレームのゴツい電動アシスト自転車には付きません。)を入手し、いつもの一条アルティメイトファクトリー京都西でVerve+に取り付けて頂きました、いつも無理を言ってすみません。


おかげで、ポタリング時の短時間駐輪がとても楽にかつ安心になりました。ありがとうございます。


2019年9月20日金曜日

RENAULT PLATINUM LIGHT6のカスタマイズ


とても良く出来た超軽量小径折り畳み自転車のRENAULT PLATINUM LIGHT6ですが、ノーマル状態ではいくつか不満を感じるところがあります。(価格を考えると致し方ないのですが。)
入手から1ヶ月、2箇所+αのカスタマイズを済ませて非常に快適に乗れるようになりました。

カスタマイズは大阪のミニベロ エキスパート店のVelo Kitchenさんにお世話になりました。https://www.velokitchen.com/

カスタマイズを完了したPLATINUM LIGHT6

カスタマイズを行ったのは以下の2点です。
① ブレーキの交換
② タイヤの交換

まず、①ブレーキの交換ですが、ノーマル状態のブレーキはメーカー不明のショートアーチVブレーキで装着されているブレーキーシューも出所不明の一体型ショートタイプのモノです。ブレーキを掛けると最初からかなり「鳴き」が出る状況でした。

ゆっくり走る分には特に危険は無いのですが、コントロール性に不満(ブレーキを握っていくと、あるところでキュっと効く感じ)で、かつ、効きも甘めだったので、SHIMANO製のVブレーキと交換してもらいました。
交換でアーチも長くなり、ブレーキシューも船とシューが別になっていて、握る力に応じてジワっと効き始めて、最終的にはガッチリ効くようになり、鳴きも無くなりました。

シューは金属製の船とゴム製シューの2ピース構成

アーチもノーマルより長くなって居ます。
(ノーマルアーチだとタイヤのBig Apple化は無理かも?)

②タイヤはノーマルでは14×1.35サイズの割と細身のタイヤ(多分、軽量化を優先)でしたが、走行時の安定感と乗り心地が今ひとつだったので、シュワルベのBig Apple 14×2.00に交換してもらいました。重量的には200gほど増加していると思いますが、走行時ハンドリングの神経質さが無くなり安定感、乗り心地ともに大きく向上しました。

シュワルベ Big Appleでファット化して見た目もどっしり。

ノーマルとの太さの違いは↓こんな感じです。
 →
ノーマル 14×1.35       Big Apple 14×2.00

あと、パーツ交換ではありませんが、PLATINUM LIGHT6は購入時から後輪スポークの鳴きが酷く(走るとかなりの音量でパキポキパキポキと連続音がする)、最初は馴染んでいないのかと思っていましたが、時間とともにさらに酷くなってきたました。
小径ホイールで、僕自身、結構体重が重いので仕方ないのかと思いましたが、DahonのDove PlusやK3に乗せてもらってもそんな音はしなかったので、後輪スポークの状態を確認してみて驚きました。20本あるスポークのテンションがまちまちで、酷いものはニップルが手でくるくる回せるほどユルユルの状態でした。(Gicさん、これいくら何でも酷すぎです。)
そう言えば、一つ前に乗っていた同じくRENAULTのULTRA LIGHT7も後輪のスポーク鳴き大きかった。


Dahonの14inホイールを取り寄せてもらおうかと思いましたが、ダメ元で全部のスポークを一旦少し緩めて、出来るだけ同じテンションになるよう(手の感覚で)張り直して振れ取りを行ったら、嘘のように静かになりました。(素人作業なので、近いうちにVelo Kitchenさんで再調整してもらう予定です。)

それから、購入時の状態ではチェーンにしっかり給油(通常のWetタイプのオイル)されていて、チェーン(ノーマルでシルバータイプ)がベタベタ状態だったので、脱脂して(結構大変)Waxタイプのチェーンルーブに変更しました。

以上のカスタマイズで随分快適にサイクリング出来るようになりました。


2019年8月23日金曜日

折り畳み自転車

 
うちには3台の折り畳み自転車が有ります。(うち1台は10年ほど前に入手したSTRiDAというちょと変わった三角形の自転車で、後輪のスポークが数本折れていて今は乗っていません。)

あとの2台はBrompton S2LとRENAULT PLATINUM LIGHT6で、なぜ2台も持ってるかというと、それぞれ性質が違うからです。(概ね言い訳ですが)
Bromptonは16in、PLATINUM LIGHT6は14inのタイヤ径で、走行性能、乗り心地、積載能力、折り畳み性能は圧倒的にBromptonの方が優秀です、比べてはいけないくらいに。

2台の自転車としての特徴を比較すると↓こんな感じです。

Bromptonはタイヤ径も大きくホイールベースも長くて、走行性能も乗り心地も非常に良い自転車です。変速機構もあり(僕のは2速ですが、最大6速のモデルもあります。)走行性能もママチャリよりは遥かに上です。リヤには簡易的なサスペンション機構もあり、乗り心地は抜群です。
また、ヘッド部に「Bromptonラゲージシステム」という専用のバッグマウントがあり、大きめのバッグを選べば2泊ツーリング程度の荷物なら楽に収納でき、バッグ(サイズ、種類も豊富)はワンタッチで取り外せてショルダーバッグになります。
僕は軽量化のために付けていませんが、専用の丈夫なリヤキャリアを付けることも出来ます。リヤキャリアにはキャスターが付いていて、折り畳んだ状態で転がす際に安定するというメリットもあります。

 RENAULT PLATINUM LIGHT6は14inとタイヤ径が小さくホイールベースも短いので、走行性能、乗り心地はBromptonには遠く及びません。変速機構もありません。自転車自体にキャリアなどはなく、荷物も自分で背負うしかありません。(写真でハンドルに付いているのは輪行バッグで収納能力は有りません。)

乗り物として比べると、Bromptonの圧勝でPLATINUM LIGTH6が勝っている部分は無いように思います。

次に折り畳みの性能というか仕組みの比較です。

Bromptonは独自の機構でこれ以上は無いというくらいコンパクトに美しく折りたためます。折り畳みシステムも秀逸で慣れれば15秒以くらいで折り畳み、組み立てが可能です。また、折り畳んだだけで各部位は自動的に固定され、持ち上げてもバラけること無く↑この形にまとまっています。専用の輪行バッグ(サドルの後ろに付いている)も良く出来ていて、被せてジッパーを閉めるだけで収納完了です。

PLATINUM LIGHT6は良くある折り畳みシステムで折り畳んだ状態が余り美しく無く、かつ畳んだだけでは各部位が固定されず、結束バンドで固定しないで持ち上げるとバラけます。折り畳みに掛かる時間もなんだかんだで1分程度は掛かるように思います。組み立てには更に時間が必要です。輪行バッグも汎用のものなので、折り畳み → 結束 → 持ち上げてバッグに収納という感じで、普通に手間が掛かります。

ここまで書くと、「Bromptonだけで良いじゃん、PLATINUM LIGHT6要らないでしょ!!」という感じになってしまうのですが、PLATINUM LIGHT6には一つだけBromptonに圧勝しているところがあります。「LIGHT6」という名前が物語っていますが、この折りたたみ自転車は重量が6Kg台という最強に軽い折り畳み自転車なのです。
対してBromptonはというと、僕のBromptonはそれなりに軽量化している(6速モデルと比べると3Kgくらいは軽いはず。)のですが、それでも10Kgくらいの重さです。折り畳み自転車としては軽い方だと思いますが、、、。(普通のママチャリは20Kgくらい有ると思います。)
うちで一番軽い自転車(ロードバイク)はTREKのDomane SL6(2018)で色々と軽量化を頑張った状態でノーマルのPLATINUM LIGHT6とほぼ同じ重さではないかと思います。(フレームもハンドルもカーボン製です。)
個人的にアルミフレームの折り畳み自転車(折り畳み構造のため普通は重い)でこの重量というのは驚愕モノです。

PLATINUM LIGHT6はBromptonと比べると半分強の重量しか無く、片手で楽々持ち運べてしまうのです。
輪行時、Bromptonも小さな駅の構内移動くらいであれば階段も含めてなんとか片手で持ち運べるのですが、ターミナル駅などで長距離の構内移動はかなりしんどいのです。

日帰りで気楽にのんびりと短距離(30Kmくらいまで)の輪行ポタリングをする場合のPLATINUM LIGHT6の手軽さ、気楽さはBromptonでは太刀打ち出来ない快適さなのです。


あと、お金の話になってしまいますが、Bromptonは自転車本体と、まぁ、有ったほうが快適なオプション(輪行バッグやスタンドなどなど)、ラゲージバッグを一通り揃えると30くらいは掛かってしまいますが、RENAULT PLATINUM LIGHT6は自転車本体と輪行バッグをあわせても6いかないと思います。スタンドは最初から付いていますし、特にオプションなども無いので。

長距離や泊まりの輪行サイクリングの予定が無いのであれば、RENAULT PLATINUM LIGHT6はとても良い折り畳み自転車ではないかと思います。

余談ですが、PLATINUM LIGHT6と同じくらいの重さにしているDomaneには軽く50以上掛かっていますので、「自転車は軽さ=値段」と言われる中、PLATINUM LIGHT6のコストパフォーマンスは驚異的です。


2019年6月16日日曜日

ペデルセン(ペダーセン)自転車

  
 先日、衝動買いしてしまった復刻製品のペデルセン自転車(DUKE 24)です。
オリジナルは、1893年にデンマークのPedersenさんが考案した自転車だそうです。

 以前(数年前)Webを徘徊していて復刻版を色々なビルダー(主にユーロ圏)が作成していて、一部国内にも輸入されていると知り面白そうだと思っていたのですが、当時は30万円をゆうに超える価格は、僕にとって自転車の値段では無かったので買おうとは思いませんでした。

 時は流れて、僕の自転車に対する金銭感覚がおかしくなったのと、なんと、国内ディーラーのBe・Allが取り扱っていた復刻版が処分価格で販売されていたので衝動買しました。

※ モノ的には台湾のSOLU BIKEのDUKEという製品のローカライズ版のようです。
http://www.solubikes.com/index.php/en/product#sp-bike


 一番の特徴は、この細身のクロモリパイプで構成されたトラスフレーム。
トラスフレームと言えば、モールトンですが、モールトンはヘッドとシートパイプを繋ぐトップチューブとダウンチューブに当たる部分を小さなトラスで構成しているのに対して、ペデルセンはフレーム全体が大きなトラス構造で、各パイプは細身のパイプ材をパラレル構成にしています。



 特に変わっているのがフロントフォークに当たる部分で、4本の細いパイプを組み合わせた細長いトラス構造になっているところではないかと思います。
 上部のヘッド部分は現代の部品で構成されていますが、長いフォークを支える為に、中間地点(トラスの中央)にボトムブラケットから支持ステーが張られています。


 乗車姿勢も、現代的なモールトンに対し、ペデルセンは超アップライトな、まるでオーディナリー型のような背筋を真っ直ぐに伸ばす乗車姿勢です。それ故に、全体重をお尻で支えることになり、その負担を軽減するために、もう一つの特徴であるハンモック型シートが採用されています。


 このDUKE 24は、フレーム構成こそ復刻スタイルですが、ドライブトレーンには現代の部品が使われていて、変速機はSHIMANOのINTER-3が採用されています。
ブレーキ周りも現代の部品(ちょっとレアな構成ですが)で、前後ともSHIMANOのローラーブレーキ(INTER-M)が採用されています。フロントのローラーブレーキは本当にレアですね。


 この製品の専用部品と思われるシートと、グリップ、フォークのリンケージカバーは本革製です。特にシートは両面が分厚い本革で作られていて、専用品ということもあり、これだけでも結構な値段ではないかと思います。


 横から見るととてもスリムなフレームで、個人的には綺麗なシルエットだと思います。




 ジオメトリー、乗車姿勢、ハンモックシートと特殊のトリプルコンボで、乗り味は、もう、独特の世界です。
乗り心地もソフト、スムーズ、のんびり、ゆったりと通常の自転車とは別ものです。強いて言うなら雰囲気はSTRiDAに近い感じですが、こちらのほうが圧倒的に心地良いです。





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