2008年3月26日水曜日

桜 ちらほら

 
今年の京都の桜(ソメイヨシノ)開花宣言は一昨日、24日でした。
近所の公園の桜もぼちぼち花が咲き始めています。

[COSINA MF 3.5-4.5/19-35 MC + PENTAX *ist D]

[COSINA MF 3.5-4.5/19-35 MC + PENTAX *ist D]


去年は桜の写真を撮るという目的(言い訳)のもとLZOS Jupiter-9 2.0/85を購入し、満開の桜霞に挑戦したのですが結果は惨敗でした。

レンズのせいでもカメラのせいでもありません、まだまだ修行が足りず桜の雰囲気を感じられる写真を撮る力量が無かったのです。

今年はもう少し桜の雰囲気が感じられる写真を撮りたいと思います。



今日は鞄を買いに河原町に出ました。
僕は信三郎帆布(元 一澤帆布)のショルダーバッグを仕事でもプライベートでも愛用してきたのですが、5年目を迎えかなり痛みが目立ち強度的に少々不安になってきたので思い切って新調する事にしました。

今まで使用していた鞄は、義父が亡くなったときに形見分けのような形で義母から頂いたもので、本当は大切にしておくべきものなのでしょうが使い勝手がとても良く手に良くなじんだので4年少しの間、毎日のように使用した結果、かなり痛みの激しい状態になっていました。

新しい鞄はカメラなどの機材を無理なく持ち運べるように前のものよりも気持ち大きめのショルダーにしました。今度の鞄は底布も二重に縫製してありいっそう丈夫で安心感のある造りです。

信三郎帆布と一澤帆布はお家騒動でずいぶん世間を騒がせたいきさつがありますが、先代が亡くなるまで全く家業に関わることなく銀行員をしていた長男が怪しげな遺言状を根拠に、それまで長年に渡り先代を支えてきた三男を追い出し店を継いだあたりは醜悪そのもので二度と一澤帆布のものは手にしたくないと思いました。

信三郎帆布はその三男が職人全員と共に一澤帆布を去り新しく起こした店で実質、元の一澤帆布そのものです。新しい鞄はそちらで購入することにしました。


鞄を選んだ後、久しぶりにうちの奥様と小川珈琲でゆっくりしました。

[smc PENTAX-A MACRO 2.8/50 + PENTAX *ist D]

カフェ・マキアートです。ちゃんとLa Cimbaliのカップですね、このカップ見た目は普通ですが厚手で保温が良く、飲み口の部分は薄くなっていて口当たりもとても良いので家用に一つほしいのですが売っているのを見たことがありません。


あ、そうそう、古い鞄はどうしたかというとかなり激しく痛んでいたのですがちゃんと修理を受け付けてくれました。
以前、知り合いが一澤帆布の方に古い鞄の修理を頼んだときはなんだかんだといって受け付けてもらえなかったそうです。

ただ、修理代がかなりかさむということで店の方には新しいのを買うことも考えてられては?と勧められましたが入手の経緯を話すと気持ちよく修理を受け付けてくれました。

何でも使い捨ての時代に、願えばちゃんと長く使える道具を手に出来ることをとてもうれしく思いました。

2008年3月25日火曜日

ATP PhotoFinder

皆様、ご無沙汰しております。
期の変わり目で少々バタバタしています。

そんな中、気候もずいぶんと穏やかになってきたのでGPSロガーを使って写真にGEOタグを付けてみることにしました。
GPSロガーは手元に2機種(SONY GPS-CS1KSPATP PhotoFinder)あるのですが、GPS-CS1KSPはPhotoFinderと比べてしまうと少し性能的に使い辛い点があるようです。

SONY GPS-CS1KSP


ATP PhotoFinder


SONYのハンディーGPSは昔から感度の面で今ひとつなものが多いらしく、企画倒れ的な印象がぬぐえませんが、モノとしては圧倒的にGPS-CS1KSPの方が綺麗な造りで付属ソフトウエアも良くできているので非常に残念です。
もし、SONYがこの製品にSiRF Star ⅢクラスのGPSモジュールを採用していれば現在簡単に手に入るGPSロガーとして最高のモノだったのではないかと思います。

一方、ATP PhotoFinderは単体でSDやMemoryStickに記録された画像ファイルにタグ打ちが出来るので付属ソフトウエア自体がありません。しかし、本体で行える画像とログのマッチングでは信号ロスト中はマッチングの対象外になるなど不都合があり、結局、ログデータをPCに吸い上げてPC上のソフトウエアを利用してマッチングを行うということになります。

PhotoFinderは本体に小さいながらもLCDディスプレーがあり現在位置、時刻、ステータスなどの情報が表示される点も良いところだと思います。(しかしその分、電池寿命が短めです。)

あと、Web上のレビューをみるかぎりにおいて単純なGPSロガーとしてはGlobalsatのDG-100(コメット DL/3)がとても優秀なようです。

その他いろいろなGPSロガー
・ 受信感度が-155dbあれば何とか実用に耐えるのではないかと思います。(値が小さい方が高感度)


画像ファイルのExifにGEOタグがあると、後らかその写真の撮影場所を確認できるのでとても便利です。
どちらのGPSロガーもログ情報をファイルとして保存できるのでGoogle MapやGoogle Earth、カシミールなどのソフトを使用することで撮影当日のパス(道順)が地図や航空写真の上に表示できてとても楽しいです。

ログデータの利用においてはとても優秀なフリーウエアが公開されていて、手軽にログデータと画像を合わせてGoogle MapやGoogle Earthに表示するHTMLやKLMファイルを生成できます。

サンプル1(ATP PhotoFinder + trk2googlemaps & kml
サンプル2(ATP PhotoFinder + trk2googlemaps & kml

サンプル3(SONY GPS-CS1KSP + SONY GPS-CS1K to Google Earth & Maps converter)
サンプル4(SONY GPS-CS1KSP + trk2googlemaps & kml

サンプルを見ていただくと一目瞭然ですがGPS-CS1KSPのパスはかなりギザギザしています、これは測位が安定せず誤差が大きいためです。
またGPS-CS1Kはログの周期が15秒と長めのため、徒歩の場合は問題にならないのですが自転車での移動では1回のログ間隔に100m以上移動してしまうためどうにもいい加減なパス表示になってしまいます。

GPSロガーはまだまだ目新しい分野の製品のため選ぶ基準が良くわからないのですが、少なくともログ間隔は数秒以下でないと自転車より速い乗り物では役に立ちません。
また通常GPSロガーは地図データを持たないためロードマッチングも出来ませんし測位もGPS信号のみに頼るスタンドアローン方式なのでGPSそのものの感度、精度、衛星補足能力がそれなりに優秀でないと役に立たないということです。


それから、実用上大きな問題になるのが立ち上げ速度です。
GPSは衛星補足から測位状態になるまで状況に応じてそれなりの時間を要します。


ホットスタート : 測位中に遮蔽物などの影響で一時的に衛星からの信号を見失い、それが回復したときに再測位に必要な時間

ウォームスタート : 短い時間の電源OFFから電源をONにしたときの測位開始までの時間

コールドスタート : かなりの時間、電源を切っていた後の電源ONから測位開始までの時間


それぞれの状況下でどのくらいの時間が必要かをしっかり確認しないといけません。

ホットスタートは大抵のGPSロガーで1秒から数十秒以内ですが、コールドスタートは機種によりかなりの差が出ます。

PhotoFinderのコールドスタートは空が開けている状態では3分前後です。これに対してGPS-CS1KSPは感度が悪いせいもありコールドスタートにかなりの時間を要します、電波状況が悪い場合は10分以上たっても測位が開始されない事も時々あります。

コールドスタートでは、最初に衛星の運行データを受信するようですが、これがそれなりのデータ量のようでこの受信を行っている時に電波状況が良くない(受信がと切れる)ととても時間がかかります。受信状態が悪く歯抜けになったデータの再構築を行うためかGPSモジュールの種類により大きな差が出ます。

また、コールドスタート、ウォームスタート時は測位が開始されるまで移動しない方が早いように思います。

これらの性能はGPSロガーが使用しているGPSモジュールの性能差でPhotoFinderが使用しているSiRF Star Ⅲは多チャンネル、高感度、高速で定評のあるモジュールです。
GARMIN NUVi 360もこのモジュールを使用していてハンディーGPSとしては驚異的に高速、高精度、高感度です。

GPS-CS1KSPはSONY独自のモジュールを使用しているのか詳細がオープンになっていませんが、使用した感想ではSiRF Star Ⅲとはかなりの性能差があるようです。

GPSロガーは車載のGPSナビゲーションほど設置場所(アンテナ)条件を良くできないので性能面をしっかり見極めて購入しないと失敗します。

精度、感度、速度以外にも電池の持ち、サイズ、重さ、価格などいろいろと制約の多い難しいガジェットだと思いますがうまく使えればかなり面白い玩具ではないかと思います。

2008年3月4日火曜日

ネスカフェ ドルチェ グスト(NESCAFE' Dolce Gusto)

 
関西のセブンイレブン店頭で試飲キャンペーンが行われているネスカフェの新しいホーム・バリスタ システム、ドルチェ グスト
もう試飲した人も多いと思いますが昨日買ってしまいました。

同じくネスカフェが展開するエスプレッソ システム 「ネスプレッソ」の簡易版といった感じのシステムです。一番の違いは機器、カプセルが安価なことと、カプセルがセブンイレブンで購入可能と言うことです。コーヒーの場合は1杯約50円です。

エスプレッソ コーヒーは味にこだわりをもって飲む人が多いように思いますが、この商品は手軽さの方に重点を置いたシステムで「味」にこだわるのであれば La PavoniProfessionalなどこだわりのマシンで手間を惜しまずに煎れた方がいいように思います。

あと、ドルチェ グストの特徴としてとても簡単にラテなどのシアトル系バリエーションが味わえます。
通常、ラテで使うミルクは事前に温めたり泡立てたりしなければいけないのですが、ドルチェ グストではコーヒーと同じようにカプセルで提供され同じ操作で作れます。
ラテは ①ミルクの抽出 → ②コーヒーの抽出 と同じ動作を2回繰り返しミルク、コーヒーの2つのカプセルを消費します。コストは1杯約100円です。

とにかく簡単で手間いらずです。味の方も本格的とはいかないのでしょうが僕にとっては十分です。

こんな感じのマシンに手前のカプセルをセットします。


上部のレバー(1枚目の写真参照)を右に倒すと抽出開始です。
全自動ではないので適量になったら自分で止めます。


カフェ・ルンゴ
ちょっと作り物っぽいですがクレマもたっぷり。


色も濃いめでクレマにはちゃんと舌にゾリッとくる食感があります。


ドルチェ グストではこのカフェ・ルンゴが僕のメインなのですが1杯50円で手軽にこの味、雰囲気のコーヒーが味わえれば十分だと思っています、大変満足です。

後片付けが楽なのもこのシステムのメリットで、基本的にはタンク(取り外し出来ます)に残った水と使用済みカプセルを捨てるだけです。

普通のエスプレッソマシンは使用後の手入れがそれなりに手間が掛かる(洗わなければいけない部品が多い)のでドルチェ グストの手軽さは個人で使う場合とても助かります。

エスプレッソの場合、豆、焙煎、挽き方からしてドリップで使用するものとは異なるので、専用のものが1杯単位のカプセルで提供されるところが嬉しいですね。

2008年3月2日日曜日

嵐電 (京福電気鉄道 嵐山本線+北野線)

嵐電は京都市西部(大宮 - 嵐山 - 北野白梅町)を走る市内に唯一残った路面電車です。

嵐電は現存する路面電車としては珍しく、全て自社オリジナルの車両を走らせています。
京都西部の観光地を巡るのにとても便利で懐かしい乗り物として今なお現役で頑張っています。

[CONTAX SL300R T*]

新旧、何種類かの車両があるのですが台車は古いままで、釣り掛け式モーターの懐かしい駆動音を楽しめる車両が多く残っています。

[CONTAX SL300R T*]

103は今となっては最古参の部類で、丸味をもつ車体のシルエットと3枚硝子の正面がとても懐かしい車体です。
もともとの101型は半鋼製で角張ったもっとレトロな車体だったようですが、現在の101型は全て車体更新されこのようなスタイルになっています。

[CONTAX SL300R T*]

今回の撮影場所は路面(併用軌道)区間ではない西院駅ですが四条通りを斜めに横切るところは踏切が無く路面電車の雰囲気が味わえます。

京都市にはその昔、日本有数の規模を誇る路面電車網(京都市電)があったのですが、愚かなことに京都市はモータリゼーション(もう死語ですね)というアメリカ式の見果てぬ夢にうかれた結果全てを廃止してしまいました。

僕自身は免許を持っていないので自動車の運転は出来ないのですが、自動車という乗り物自体は好きです。電車も自動車も同じく馬車から進化した乗り物で、どちらも歴史のある素晴らしい乗り物だと思っています。

しかし、狭く混み合った日本の都市部で皆が自動車に乗ろうという事には無理があると思っています。
特に京都のように街が徒歩と牛車の時代からある都市で歴史ある街並とモータリゼーションが馴染むはずがありません。

モータリゼーションというすでに死語と化したアメリカ式の近視眼的な贅沢よりも、もっと現実的な選択をしなければいけないと思っています。


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