2008年8月13日水曜日

嵐電 嵐山本線 全駅下車(3/13)

 
さて、3つめの駅は西大路三条です。
この駅、以前は三条口という駅名でした。個人的には三条口の方が趣があって良かったと思うのですが、駅自体がどこにあるのかがわかりにくいと言うことでこの駅名に変更されたようです。

2つめの西院からこの西大路三条まで嵐電は南北方向に走っていて、この駅で90度左にカーブし東西に走る三条通り上の併用軌道に入ります。

そうです!いよいよ路面電車になるわけです!!

[CONTAX G1 + Carl Zeiss Biogon 2.8/28 T*]

四条大宮からこの西大路三条までは普通の専用軌道です。(この写真は四条大宮方面を見ています。)
下り線(嵐山方面)のホームは写真のように普通の駅なのですが、上り(四条大宮方面)は併用軌道上の安全地帯(電停)となっています。

[CONTAX Tvs]

併用軌道から専用軌道に入線してくる四条大宮行きの上り電車。
西大路通りを横断する形になるためこの交差点には電車専用の信号機(黄色矢印)が設置されています。
黄色の矢印信号の意味がわからす、電車が進行するタイミングで交差点内に入ろうとする車をよく見かけます。

[CONTAX G1 + Carl Zeiss Biogon 2.8/28 T*]

嵐電は通常は1両ワンマン運転で運行されていますが、利用客の多いときに2両連結で運行されます。
この西大路三条の下り線ホームは2両運転に対応するためにホームが延長されているのですが、これがかなりスリムなホームとなっています。(幅1mは無いですね。)

嵐電はここから併用軌道に入り京都市内に唯一残された路面電車となるわけです。

次の山ノ内駅は上下線とも乗降場所(安全地帯)が併用軌道上にある完全なる電停です、今となってはとても貴重な存在だと思います。
 
 

2008年8月10日日曜日

嵐電 嵐山本線 全駅下車(2/13)

 
嵐電全駅下車の小旅行、2つめの停車駅は西院(さい)です。
同じ字を書く阪急電鉄京都本線の西院は「さいいん」と読むのですが嵐電の駅は「さい」です。

[CONTAX G1 + Carl Zeiss Biogon 2.8/28 T*]

僕は以前この駅の近辺に住んでいて、この辺はまさしく生活圏でした。

嵐電を通勤に使ったことは無いのですが、その当時は日々の生活の中で毎日嵐電を見ていました。
西院に住み始めた頃(15年前)から、街の様子は大きく変わったところもありますが嵐電はほとんど変わっていません、考えてみれば凄いことです。

[CONTAX G1 + Carl Zeiss Biogon 2.8/28 T*]

四条大宮を出てから四条通りの南側を併走してきた線路はこの西院駅のすぐ北側で四条通りを斜めに横切り北へ向かうという大胆なレイアウトになっています。
斜め横断と言うこともあり、この踏切(どっちがどっちを?)には遮断機が無く警報機だけが設置され信号機と連動しています。

写真中央、左寄りにある「×」が表示されている黒い歩行者信号のようなものは電車用の信号です。


[CONTAX Tvs]

西院駅に停車中の四条大宮行きモボ101です。「夕子」のラッピング車両となっています。

モボ101型は現在の嵐電で一番古い部類の車両になりますが、101号は台車も車体も更新(それぞれ別の時期に)されているので製造された当初の部分は残っていないと思われます。
結果的にはまるまる変わっているのですが台車更新、車体更新が別の時期に行われたので新造とはならず当初の101という番号のままで走っています。

101型の台車は吊掛式駆動で、昔懐かしい駆動音が今でも聞けます。
西大路三条~蚕ノ社までの併用軌道区間は、このなつかしい駆動音が一番しっくりくる区間です。

西院には嵐電の西院車庫があり、四条通りの横断直後に複雑なポイントがあります。
西院駅前にあるお好み焼きの「湯浅」は地元では割と有名なお店です。
 
 

2008年8月9日土曜日

嵐電 嵐山本線 全駅下車(1/13)

 
先日、念願だった嵐電(京福電気鉄道)嵐山本線の全駅下車をやってきましたので1駅ずつ紹介致します。

まずは嵐電、東のターミナル 四条大宮駅
営業キロ数7.2kmという短い沿線の嵐山本線ですが、様々な風景の中を走る嵐電の一番都会的な様子が見られる駅です。

[CONTAX G1 + Carl Zeiss Biogon 2.8/28 T*]

駅はビルの1Fにあり、全体としてかなりレトロな部類の嵐電においてこの駅だけは近代的です。
なにより、ここと帷子ノ辻、終点嵐山の3駅には改札、切符売り場があります。


[CONTAX G1 + Carl Zeiss Biogon 2.8/28 T*]

ターミナル(終端)駅なので、2線3面の櫛形ホームとなっています。
日本では大きな駅のことをターミナル駅と呼んだりしますが、本来は路線の終端にあたる駅がターミナル駅です。(線路が終端しているという意味ではなく路線の終端と言う意味なのでJR京都駅は山陰線のターミナル駅ですね。)


[CONTAX G1 + Carl Zeiss Biogon 2.8/28 T*]

四条大宮駅を出るとすぐ、線路大きく右にカーブして新撰組で有名な壬生方面に向かいます。
1971年まで次の駅は「壬生駅」だったのですが今は廃止されてありません。
壬生駅の駅番号であるA2は欠番となっています。

近年、JR西日本が山陰線の複線化や新駅の設置で嵯峨嵐山方面の観光需要の取り込みに力を入れています。しかし、高架路線で京都市内をパスしてしまうのは大変もったいない話しです。

本来、旅の楽しさ、奥深さを大切にし、広く伝えて行かなければいけないところを、「便利、速い」ばかりを「売り」にするJR西日本の姿勢には疑問を感じます。


せっかく観光のために京都に来るのですから、多少不便で時間がかかっても「高架線路で一気」に嵯峨嵐山まであっけなく行ってしまうのではなく、京都の町並みを眺めながら、京都らしい難読な駅名のアナウンスを聞きながら嵐電で移動し、嵯峨嵐山という場所が京都の西のはずれに位置するのだという事を実感していただけたらと思います。

嵐電全線で有効な1日乗車券は簡単な沿線ガイドと様々な特典、割引券とセットで500円です。

嵐電は昼間であれば、ほぼ10分間隔で運行されています。1日乗車券を活用して沿線に散らばる様々な見所を散策するのも楽しいと思います。

そうそう、四条大宮駅から四条通りを北に渡ったところに「餃子の王将」1号店が今も営業しています。
餃子の王将はこの四条大宮の地から高度成長の波に乗って全国に展開していったのですね。
 
 

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