ついにうちのM42レンズにTakumarシリーズ以外のレンズが加わりました。
以前からTakumarシリーズ以外のレンズも使ってみたいと考えていたのですが、簡単にかつ安価に入手出来て、自分の趣味に合うレンズに中々出会えず(主な理由は予算)いままでTakumarシリーズ一筋でしたが、やっと毛色の違うレンズを入手出来ました。
JUPITER-9 85mm F2 です。
絞り羽根が14枚と常識外の絞りをもつロシアのレンズです。
焦点距離が85mmでちょうどTakumarシリーズの穴を埋める事が出来るのと、やはり、この異常な絞りから生まれる絞り込んだときのボケを体験してみたかったのが主な理由です。
ネットで色々検索してみると、かなり賛否の分かれるレンズのようですが理由は品質のバラツキのような感じもします。
JUPITER-9にはかなりのバリエーションがあるようなのでその違いも理由の一つかも知れません。
このJUPITER-9は初期型と呼ばれるモノで、後期型と呼ばれるもう少し直線的なデザインのモノとは雰囲気が全く違います。
初期型はフォーカスリングの形状もちょっとTakumarシリーズと似ていて好みですし、造りも後期より綺麗なように思います。
ロシア(旧ソ連)製のカメラは一般的に時代がさかのぼるほど工作が良いと言われます。
理由は、戦後ソ連がドイツから持ち帰った技術や生産設備で造られていてその当時の方が機器や技術者の状態が良好だったからと聞きますが真実のほどは判りません。
今までに触れたことのあるロシアカメラでは、確かにそのような傾向があるように思います。
LEICAコピーと言われるFEDもCONTAXコピーと言われるKIEVも古いものの方が造りが綺麗でした。
そんな訳で今回、少々値ははりましたが(ま、現代のデジタル一眼用のレンズと比べるととてもお手頃ですが)初期型で状態のとても良いJUPITER-9に出逢ってしまったので思い切って購入しました。
購入した店は大阪では有名な八百富写真機店で、このJUPITER-9は最近オーバーホールされた形跡があります。
八百富は他の大阪駅周辺の中古屋より値段は高いと思いますが、品揃え、店員さんの知識・技量+サポートは優秀だと思います。
中古ビジネスは関わる人の力量や姿勢が大きく購入した側の満足度を左右する分野だと思いますので個人的にはこういった店とジャンク屋が両方あるのが望ましいと思っています。
ロシアのレンズでロシアンブルーのことぶきを撮影、相性はいい?
2007年4月1日日曜日
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4 件のコメント:
このレンズは昔から定評のあるレンズですね。私も5,6年前に購入を検討した時期があるのですが、SMC Takumar 85mm F1.8 を持っていたので結局見送ったままになっています。ボケが柔らかくて実にいい感じですね。当時7,8千円位だったので買っておけばよかったかな・・・(笑)
SMC Takumar 85mm F1.8 いいですね~、本当はそちらの方が欲しかったのですが中古で見かけてもとんでもなく高価で手が出ませんでした。
まだ、あまり使えていないのですが、JUPITER-9は面白いレンズの様です。
ボケに関しては、時々2線ボケ傾向が強く出ますが大抵は綺麗にぼけてくれます。
2線ボケが強く出るときとそうでないときが極端な感じはSMC Takumar 1.4/50と同じ感じです。
ロシアものは良いのか悪いのかやっぱり良く判らない感じです。
Takumarの値上がりぶりは異常ですね。確かにいいレンズですが、85mmという焦点距離自体がAPS-Cサイズでは微妙なところです。
ロシアンレンズの魅力は何と言っても価格の安さにありますが、その分当り外れも大きく、正にロシアンルーレットです(笑)
ロシアンルーレット!確率的にはどっちが当たりなんでしょうね?
でも、今回入手したJUPITER-9はそこそこ気に入っています。
状況によって写りが大きく変化するのは、デジタルの場合、工夫のしがいがあって楽しみと言えば楽しみです。
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