2007年4月21日土曜日

日本の報道機関のモラルとスキル

米国で起こった銃乱射事件、犯人の姉が声明を出し心境を伝えるというニュースがありました。

各社、色々と報道している中、時事通信のニュースは声明文の原文とは異なった順番で内容を伝えています。
原文ではまず最初に被害者、社会に対する真摯な謝罪がありそのあと家族や自分自身の心境が語られていたのを逆の順番で報道しています。

文章の内容というのは語られる順番にも大きな意味、意図があると思います。

時事通信のこの記事を担当した記者及び校正に当たったデスク担当者には基本的な文章の読解・作成能力が欠如しているか、文章の印象を変更する意図があったとしか思えません。

外国の文章を日本語に翻訳して伝えている、もしくは概要をかいつまんで伝える報道記事を読むとき、日本の報道機関のもつモラルやスキルの現状をよく頭に入れてから読まないと原文の意図とは違った印象を持ってしまうと言う怖い事例だと思います。

時事通信の記事:
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007042100114

声明の原文:
http://edition.cnn.com/2007/US/04/20/shooting.family.statement/index.html

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