大阪のシンボル通天閣のお膝元(恵美須町)から、刃物と自転車の町堺の浜寺公園までを走るチンチン電車、阪堺電気軌道が映画「ロッキー・ザ・ファイナル」の公開とタイアップして期間限定で走らせている「ロッキー・ザ・トレイン」に乗ってきました。
車内は、映画のポスターが中吊り広告として吊られているほかご覧のように吊革全てにボクシングのグローブがデコレーションされています。
車両の外観はこんな感じ。
この車両の塗装は初期の南海電車のカラーリングだそうです。
元々は車体のラッピング広告が開始された頃に、ある人がその料金を自己負担してこの初期のカラーリングをオーダーしたのが始まりだそうです。
粋なことをする人が居るものだと感心します。
吊革のグローブは左右の列が赤と青の色違いです。
[Super-Takumar 1.8/55]
[Super-Takumar 1.8/55]
なぜ、この車両がこの企画に選ばれたかというと、この車両は昭和3年製造の国内でも最古参の現役車両で、その古参が現役で頑張っている姿が映画のモティーフと重なったからだそうです。
[Super-Takumar 1.8/55]
車体は木製で、色々なところに細かい装飾がなされています。
機能性を重視する最近の車両デザインにはないハイカラさを感じます。
乗降扉も中央部のものは左右開きの2枚扉、手すりやガードはすべて真鍮製で使い込まれた加減がとても渋い風合いを出しています。
行き先表示や、車内アナウンス用に新しめの機器も装備されていますが、運転装置などは当時の雰囲気が良く残っています。
台車も当時のものが大切に使われているようで、吊り掛け式モーター独特のギャーの唸りが懐かしい乗り心地です。
よそ者の僕にとっては珍しい企画電車ですが、地元の人は他の車両と変わりなく日々の足として利用しているところがとても良い感じのチンチン電車でした。
阪堺電車には末永く頑張ってもらいたいと切に願います。
2 件のコメント:
大阪にも路面電車が残っているとは初めて知りました。東京にも都電荒川線という路線がひとつだけ残っています。昔のイメージ通り、民家の裏をかすめるように走る区間も健在です。
>Hoppymanさん
そうなんですよ!、まだ、大阪にも路面電車残ってまして。
とても雰囲気のある路線で、用もないのに年に何回かは乗りに行ってしまいます。
荒川線も是非一度乗っていまいと思っているのですが中々機会が無くて残念です。
阪堺線の恵美須町駅内には「ぶえの」というとても地鶏炭火焼きが美味しい店があって行くたびに一杯飲んでしまいます。
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