2007年5月27日日曜日

ロシアの標準レンズ

JUPITER-9に続きまたロシアものM42レンズを一つ。

INDUSTAR-61L/Z-MC 2.8/50

Webなどの紹介記事によるとロシアLZOS リトカリノ製の3群4枚 テッサータイプのレンズだそうで、かなりシンプルかつレガシーな設計のようです。
以前は随分と安価(5千円前後)なレンズだったのですが最近は1万円前後するようです。

ロシアものなので造りは決して良くありませんが写りと使い勝手はとてもは気に入っています。

正式?にはMACROレンズではないようですが、最短撮影距離が30cm弱とかなり寄れます。
これだけ寄れる標準レンズで明るさがF2.8、おまけにかなり小型・軽量なのでお散歩、料理、花の撮影と色々な場面で重宝しています。

[INDUSTAR-61L/Z-MC 2.8/50]

*ist DL2で使用した場合、35mm換算で75mm前後になるため、30cmまで寄れると小さな花でもそこそこの大きさで撮影することが出来ます。

[INDUSTAR-61L/Z-MC 2.8/50]

同じくロシアレンズのJUPITER-9同様、少々硬めの写りだと思いますが全体的に良いように思います。コントラストはJUPITER-9より良いようです。


[INDUSTAR-61L/Z-MC 2.8/50]

やはり、花弁が少しパリッとしすぎで硬い感じがしますが、水滴の立体感と花弁表面の質感は良いと思います。


[Bessaflex TM + INDUSTAR-61L/Z-MC 2.8/50]

これはBessaflex TM + ダイソーKodak GOLD200です。(Kodakはやっぱりちょっと黄色いですね)
サボテンの花、家の人の話では夜咲いて昼前にはしぼんでしまうそうです。


「お星様レンズ」として有名なBOLNA-9 MACROと同様に、F5.6~F8くらいで絞りが星形になるので以下のような使い方が出来ます。

[INDUSTAR-61L/Z-MC 2.8/50]

[INDUSTAR-61L/Z-MC 2.8/50]

[INDUSTAR-61L/Z-MC 2.8/50]

使いようによっては面白い表現が出来そうですが、僕はまだまだ効果的には使えていません。


*ist DL2では短望遠マクロ的に使用できるので料理の撮影にも向いています。
個人的にはなかなか美味しそうに写っていると思います。

[INDUSTAR-61L/Z-MC 2.8/50]

[INDUSTAR-61L/Z-MC 2.8/50]

ボケ味も個人的には、いくつかのWebサイトで酷評されているほど悪くはないと思います。
プロ、ハイアマチュアの方が評価する「写りの良さ」「味わい」というのが僕には良くわかりません。

チャンスがあれば、BOLNA-9も使ってみたいと思いますが、なかなか出会えないのが残念です。
あと、ロシアレンズで気になるのはMIR-1B 2.8/37 初期型ですね、こちらは時々見かけるので、また機会があれば手に入れたいと思っています。

3 件のコメント:

Hoppyman さんのコメント...

あ、お星さまレンズいいですねー。
私は先日、パンケーキのINDUSTAR-50-2 F3.5の方をオークションで手に入れました。こちらは余りに小さ過ぎてマウントの接点部がむき出しになってしまいます。ちょっと怖いですね。

ten さんのコメント...

>hoppymanさん
いつもありがとうございます。

M42のレンズはマウント部の径が小さいものが多いので、接点見えちゃいますよね。

特にロシアものはマウント部が二段になっていたりでマウントアダプターKで使用すると「大丈夫だろうか?」と不安になるものがあります。

INDUSTAR-50は特に小型なのでバリエーションによってはKマウントの本来のマウント面にはとどかなかったりすると聞きました。
マウントアダプターKの切り欠き部が覆われず光漏れしたりとか・・・。

hoppymanさんが持っておられる個体はガタついたりしません?
うちのJUPITER-9はそのままだとカタガタしてしまいます。

Hoppyman さんのコメント...

うちのINDUSTAR-50-2はマウントアダプターK使用時のガタもありませんし、無限遠もちゃんと出ています。当たりだったのでしょうか?(笑)

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