2007年10月14日日曜日
単焦点広角レンズ
smc PENTAX 1:2.8 24mm
どういう訳か広角レンズというのは高価なもので28mmよりも短い焦点距離のモノは中古でもそれなりの値段となっています。
そんな中、このレンズはF2.8という明るい開放F値を持ちながらお手頃な価格で見つけられることがあります。多分、人気のないレンズなのだと思います。
広角レンズは歪みが出やすく歪みの出方によっては写真の雰囲気が大きく変わってしまうことがあります。(歪みが悪いという意図ではありません)
歪みを上手に利用した素敵な写真も数多くあると思います。
このPentaxの24mmは歪みが上手に処理されているレンズだと思います。
こういったシンメトリーで歪みが気になりやすい状況下でもスッキリとした画面を写してくれます。
本当は、このレンズも中央部に樽型の歪みが出ています。その影響で上の写真では中央部の参道が少し盛り上がった感じになっています。
しかし、この歪み方は中央のモノが強調される感じなので被写体を真ん中に持ってくれば返って印象深く写ってくれたりします。
見上げの構図でも、極端な樽型歪みや糸巻歪みも感じられず建物や街並のスナップで重宝しています。
しかし、良いことばかりでもなく、開放時のボケがちょっと気になる場合が多いレンズです。
この薔薇も、薔薇自体は立体感もあり好きな感じなのですが背景が酔いそうです。
逆光の点光源があったりするとさらに事態は悪化して背景の気落ち悪さのみが際立ってしまいます。
多分、このレンズの不人気の理由はこのあたりにあるのではないかと思います。
F4くらいまで絞ればこんなに気持ち悪くはないので、使いようなのだと思います。
こういうクセのあるレンズも上手に使えるようになりたいものです。
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2 件のコメント:
一眼レフ用の広角レンズはミラーボックスがあるために必然的にフランジバックが長くなり、どうしてもボケでは不利なレトロフォーカスにせざるを得ません。
広角レンズでのボケを求めるとなるとレンジファインダーの世界へ行くしかないのでしょうか?(笑)
でも、レンジファインダーだと寄れないのがツラいんですよね・・・
>hoppymanさん
そうでした。
一眼レフはミラーボックスのサイズがあるのでガウス型で短焦点は無理なんですよね。
考えようによってはコンパクトデジカメが短焦点で寄ってボケを追求するのには最適なシステムなのかも知れませんね。
GR DIGITALってそういう狙いもあるのでしょうか?
GR DIGITAL、もうちょっと手頃だと考えてしまいますね~。
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