Carl Zeiss Biogon 28/2.8 T*
35mmフィルムカメラで28mmという焦点距離は広角レンズになります。
広角レンズで写した写真は樽型や糸巻き型の歪みが出るのが普通で、程度や歪みの形は様々でも、基本的に歪むものだと思っていました。
また、歪み自体は極端でなければ面白みでもあるのですが、一眼レフで使用できる広角レンズはカメラの構造上(ミラーボックスがあるので)、ボケがあまり綺麗では無いレトロフォーカスタイプのものが多いようです。
ところがレンジファインダーカメラは、ファインダーと撮影用のレンズが別なので構造的にこのミラーボックスがありませんから、レンズの後端を限りなくフイルム面に近づけることが可能でその結果、ガウス型(対称型)と呼ばれる歪みも少なく、ボケも綺麗な広角レンズが造れるのだそうです。
で、CONTAX G1ではこの28mm/F2.8 対称型のCarl Zeiss Biogonというレンズが使えます。
28mmという広角でありながら、この歪みの少なさは僕にとっては衝撃的でした。
大阪駅北側の新駅ビル工事現場ですが、そそり立つクレーンや鉄骨、背景のビル群がどれもまっすぐ伸びていて迫力を感じます。
広角でありながら、画面内を走る直線がほとんど曲がっていないので、パースが付くとスピード感すら感じてしまいます。
あ、この阪急梅田駅1番線特急ホームはホーム自体が右に緩いカーブを描いています。
一眼レフがスチールカメラの構造として完成され、それとデジタル技術を組み合わせたデジタル一眼レフが素晴らしく綺麗な写真を写してくれる時代ですが、古い方式が持つ構造的なメリットというのもまだまだあるものなのだと実感しました。
2 件のコメント:
レンズの話と関係なくて恐縮なのですが。
ここのヨドバシの日除けの色はなかなか渋くて上品ですね。何だかヨーロッパの高級デパートの入り口のようです。
横浜駅前や都内で良く利用するヨドバシは「原色on原色!」「真緑」「まっ黄色」で目に痛いですよw
やはり土地柄、町並み条例などで使用できる色に制限があるのでしょうか。
最後の一枚の。。。
ヘッドマークに京都を感じます。いいですね、こういうの。
◆きなこさん
ヨドバシ梅田ビルの西側にはCOMME CA STOREがテナントとして入っているのでその雰囲気を損なわないようこういった色のエクステリアになっているようです。
東側のヨドバシ側は原色バリバリです(笑
条例での規制が厳しい京都だとどうなるのでしょうかね??
ヨドバシ京都は、用地買収した元近鉄百貨店(プラッツ近鉄)のビル解体工事で地元と揉めていて(なんでも、近隣への予告や説明無しに、大音響と地響きを伴う解体をやってのけたそうで)どうなることやら・・・
阪急電車は俗に言う優等列車が無いため、普段はヘッドマークは無いのですが、季節に応じて、「さくら」「もみじ」「祇園祭」「天神祭」なんかの時事もののヘッドマークがつきます。
そう言えば、「阪急、阪神統合」というようなヘッドマークもあったような・・・。
他の鉄道会社と比べると車両の面白みに欠ける阪急電車ですが、写真を撮っているマニアな方を時々見かけます。
全ての通常車両を小豆色一色で統一している阪急は、ある意味立派だと思います。
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