しかし、そこは趣味の世界。あえて、欠点があり、面倒なものを使いたくなるのが人情というものです。特に、僕のように山に登るわけでもキャンプをするわけでも無く、ただ、その手のガジェットを手近で使って楽しむという似非キャンパーにとって性能は二の次で、モノとしての楽しさが優先されるわけです。
正直、重たくかさばり、大きさと重さの割には火力も強くなく、なにより着火に手間が掛かりコツも必要です。ボタン一発着火で高火力のガスストーブと比べると、ほとんど良いところがありません。
でも、どうでしょう、このブラスの重厚感と、好奇心をそそられる形と機構。シルエットもなんとも柔らかな印象だと思いませんか?
さらに、この手のものはほとんどが大陸製となってしまっている昨今、このマナスルは純国産、葛飾柴又の職人の手による逸品です。
本当は、キャンプに行ってアウトドアで迎えた朝に、このマナスルで珈琲を淹れたいのですが、なかなかそのような機会に恵まれず、今のところ家で食後の珈琲を淹れるのに使用しています。
僕の使用しているマナスル 121はシリーズ3兄弟のまん中で、更に小型のマナスル 96という弟分があり、こちらはかなり小型になっています。また、一回り大型のタンクを持つ兄貴分のマナスル 126というモデルもあります。
121と126はタンクの容量以外は基本的に同じ仕様ですが、96はバナーヘッドが小型で、非常減圧弁が装備されていません。
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