2013年9月11日水曜日

マナスル 121

 アウトドアで使用するストーブ(コンロ)は、燃料の種類で分類して、ガス、ガソリン、灯油、アルコール、バイオ系等があります。現在、一番ポピュラーなのはガスを燃料とするストーブで、軽量コンパクト、比較的安全、簡単、高火力と良いことずくめの製品が多数販売されています。

しかし、そこは趣味の世界。あえて、欠点があり、面倒なものを使いたくなるのが人情というものです。特に、僕のように山に登るわけでもキャンプをするわけでも無く、ただ、その手のガジェットを手近で使って楽しむという似非キャンパーにとって性能は二の次で、モノとしての楽しさが優先されるわけです。 


明かりを得るためのランタンでも灯油を燃料とし、けっして明るいとは言えないハリケーンランタンがお気に入りなので、ストーブも燃料は灯油で、本体はブラス製にこだわり、さらに、今回は日本製と言うことにもこだわって選んだのがこのマナスル 121です。
正直、重たくかさばり、大きさと重さの割には火力も強くなく、なにより着火に手間が掛かりコツも必要です。ボタン一発着火で高火力のガスストーブと比べると、ほとんど良いところがありません。

でも、どうでしょう、このブラスの重厚感と、好奇心をそそられる形と機構。シルエットもなんとも柔らかな印象だと思いませんか?


給油口上部の非常減圧弁とサイドの火力調整バルブ、手前の加圧ポンプ。いかにもスチーム・パンクな印象です。
さらに、この手のものはほとんどが大陸製となってしまっている昨今、このマナスルは純国産、葛飾柴又の職人の手による逸品です。

本当は、キャンプに行ってアウトドアで迎えた朝に、このマナスルで珈琲を淹れたいのですが、なかなかそのような機会に恵まれず、今のところ家で食後の珈琲を淹れるのに使用しています。


僕の使用しているマナスル 121はシリーズ3兄弟のまん中で、更に小型のマナスル 96という弟分があり、こちらはかなり小型になっています。また、一回り大型のタンクを持つ兄貴分のマナスル 126というモデルもあります。

121と126はタンクの容量以外は基本的に同じ仕様ですが、96はバナーヘッドが小型で、非常減圧弁が装備されていません。

マナスル(MANASLU) 121ストーブ

マナスル(MANASLU) 96ストーブ

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