先日、衝動買いしてしまった復刻製品のペデルセン自転車(DUKE 24)です。
オリジナルは、1893年にデンマークのPedersenさんが考案した自転車だそうです。
以前(数年前)Webを徘徊していて復刻版を色々なビルダー(主にユーロ圏)が作成していて、一部国内にも輸入されていると知り面白そうだと思っていたのですが、当時は30万円をゆうに超える価格は、僕にとって自転車の値段では無かったので買おうとは思いませんでした。
時は流れて、僕の自転車に対する金銭感覚がおかしくなったのと、なんと、国内ディーラーのBe・Allが取り扱っていた復刻版が処分価格で販売されていたので衝動買しました。
※ モノ的には台湾のSOLU BIKEのDUKEという製品のローカライズ版のようです。
http://www.solubikes.com/index.php/en/product#sp-bike
一番の特徴は、この細身のクロモリパイプで構成されたトラスフレーム。
トラスフレームと言えば、モールトンですが、モールトンはヘッドとシートパイプを繋ぐトップチューブとダウンチューブに当たる部分を小さなトラスで構成しているのに対して、ペデルセンはフレーム全体が大きなトラス構造で、各パイプは細身のパイプ材をパラレル構成にしています。
特に変わっているのがフロントフォークに当たる部分で、4本の細いパイプを組み合わせた細長いトラス構造になっているところではないかと思います。
上部のヘッド部分は現代の部品で構成されていますが、長いフォークを支える為に、中間地点(トラスの中央)にボトムブラケットから支持ステーが張られています。
乗車姿勢も、現代的なモールトンに対し、ペデルセンは超アップライトな、まるでオーディナリー型のような背筋を真っ直ぐに伸ばす乗車姿勢です。それ故に、全体重をお尻で支えることになり、その負担を軽減するために、もう一つの特徴であるハンモック型シートが採用されています。
このDUKE 24は、フレーム構成こそ復刻スタイルですが、ドライブトレーンには現代の部品が使われていて、変速機はSHIMANOのINTER-3が採用されています。
ブレーキ周りも現代の部品(ちょっとレアな構成ですが)で、前後ともSHIMANOのローラーブレーキ(INTER-M)が採用されています。フロントのローラーブレーキは本当にレアですね。
この製品の専用部品と思われるシートと、グリップ、フォークのリンケージカバーは本革製です。特にシートは両面が分厚い本革で作られていて、専用品ということもあり、これだけでも結構な値段ではないかと思います。
横から見るととてもスリムなフレームで、個人的には綺麗なシルエットだと思います。
ジオメトリー、乗車姿勢、ハンモックシートと特殊のトリプルコンボで、乗り味は、もう、独特の世界です。
乗り心地もソフト、スムーズ、のんびり、ゆったりと通常の自転車とは別ものです。強いて言うなら雰囲気はSTRiDAに近い感じですが、こちらのほうが圧倒的に心地良いです。
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